「ゲーム機とかスマホのゲームを配信するのに『キャプチャーボード』という機材が必要なことは分かったけど、ちゃんと使えるか不安です。配線のつなぎ方から、できるだけ詳しく教えてくれると助かります。」
こういった疑問に答えます。
キャプチャーボード使うためには、接続の仕方とPCに映し出すための設定が理解できれば十分です。
本記事の内容
- キャプチャーボードの接続方法
- ゲーム画面をPCに映し出す方法
この記事を書いている僕は、5年以上キャプチャーボードにお世話になっており、スマホゲームなどの配信をすることもあります。内容は全て僕のリアルな環境をもとにしているので、そのまま実践すれば問題はないはずです。
本記事では、初心者向けにキャプチャーボードを接続してPCに映し出すところまでを丁寧に解説していきます。
※ここでは、USBで接続するタイプの「外付けのキャプチャーボード」を前提として解説しています。
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目次
使い方①:キャプチャーボードの接続方法
まずはキャプチャーボードの接続方法についてです。
全体像のイメージとしては上記の感じでして、基本は端末同士をケーブルでつないでいくだけでOK。
なので、以下を順番に進めていきましょう。
- 接続①:パソコンに接続する
- 接続②:ゲーム機に接続する
- 接続③:モニターに接続する
それぞれ詳しく確認していきます。
接続①:パソコンに接続する
まずはパソコンと接続しましょう。
キャプチャーボードには付属でUSBケーブルが付いています。これでPCとキャプチャーボードを接続しましょう。
接続②:ゲーム機に接続する
続いてゲーム機と接続しますが、次の2つは若干違いがあったりします。
- ゲーム機
- スマホ
それぞれ解説していきますね。
ゲーム機の場合
ゲーム機との接続ですが、基本はHDMIケーブルを使えばOKです。
※このため、Switchとかだとドックに挿してから接続することになります。
HDMIケーブルをゲーム機の本体に差し込み、キャプチャーボードの「IN」に差し込むだけです。
ちなみにですが、旧世代のゲーム機(PS2など)は黄色いコンポジット端子というものが必要になります。設定とかの難易度が上がる場合もあるので、できればHDMIのみで完結できるものを選ぶのがおすすめです。
使用するHDMIケーブルは付属のものでも良いですし、別で用意したいならAmazonベーシックが安くておすすめです。
ちなみに僕は、Amazonベーシックでほどよい長さのケーブルを買って使っています。
» Amazonベーシック ハイスピードHDMIケーブル – 1.8m
スマホの場合
キャプチャーボード側がHDMIなので、スマホの場合だと変換ケーブルが必要になります。
上記のイメージですね。
僕はスマホがiPhoneだったので、以下のような純正の変換アダプタを購入しました。
純正だと割と高いので、互換品を探してみるのもありかもです。ただし互換品だと不安だという方は純正を購入しておくことをおすすめします。
Androidのスマートフォンの方は、Lightningの部分がUSB-Cとなります。変換アダプタもUSB-Cのものを選ぶようにしてください。
そして、スマホゲームの方の接続はここまでで完了です。次のモニター接続についてはゲーム機の方のみ確認してください。
接続③:モニターに接続する
最後にモニターと接続しましょう。
ここもHDMIケーブルでモニターとキャプチャーボードをつなげばOKです。
モニターと接続するキャプチャーボードの端子は、必ず出力である「OUT」の方にしておいてください。
ちなみにですが、モニターがVGAなどでHDMI端子に対応してない場合もあったりします。こういった場合は、接続できるケーブルやアダプタを購入することになるので、こちらもAmazonベーシックで探しておきましょう。
※アダプターはHDMIケーブルありきになるので、商品をよく見つつ配線を揃えるようにしましょう。
ここまでの内容で、全ての接続は完了となります。
続いてのステップとして、PCに映像を映し出していきましょう。
使い方②:ゲーム画面をPCに映し出す方法【配信ソフトの設定も解説】
ここからはゲーム画面をPCに映し出す方法について解説します。
基本は次のソフトをインストールすればOKです。
- ドライバー:キャプチャーボードを動かすためのソフト
- キャプチャーソフト:ゲーム画面を映すためのソフト
別の役割を持った2つを入れることで、やっとPCにゲーム画面を映し出す準備が整うといった感じですね。
少し面倒ですが、最初の1回だけでいいのでここは踏ん張りましょう。
ドライバーをインストールする
ドライバーは各メーカーの公式サイトからダウンロードすることができます。
とはいえ、最近のはドライバーが自動でインストールされるものもあるので、公式サイトでドライバーが不要なタイプかどうか確認しておきましょう。
一応ですが、キャプチャーボードの有名どころの公式サイトを3社ほど紹介しておきます。
選んだキャプチャーボードにドライバーのインストールが必要であれば、公式の手順通り進めておきましょう。
キャプチャーソフトをインストールする
キャプチャーソフトは大きく2種類あります。
- 付属の純正ソフト
- サードパーティ
簡単に言うと、純正のソフトがそれ以外かって感じです。
配信とかをするなら、基本はサードパーティの中でも有名なOBSを選べばOKです。※僕も配信ではこれを使っていますが、かなり便利です。
»参考:【断言】初心者におすすめの配信ソフトは「OBS」です:ダウンロードの手順も解説する
とはいえ、僕は過去にOBSに映像が映し出されず、純正のキャプチャーソフトを入れたら映ったということがありました。
なのでOBSを使うにしても、純正のキャプチャーソフトがあるなら一応入れておいた方がいいかもです。
純正のキャプチャーソフトが付属されている場合は、各メーカーの公式からダウンロードできるのでそちらから行いましょう。
補足:OBSにキャプチャーした映像を映し出す方法
ドライバーやキャプチャーソフトのインストールができたら、いよいよ実際にPC内に映像を映し出す工程です。
これで録画・配信が問題なくできるようになります。
OBSを起動して次の手順を進めていってください。
ソースのところにある[+]をクリックし、[映像キャプチャデバイス]を選択します。
新規作成のところにキャプチャ名を入力して[OK]をクリックします。
※ちなみに僕は「キャプチャーボード」という名前にしました。
デバイスのところで、使用しているキャプチャーボードを選択します。選択したら[OK]を押しましょう。
※基本は使用しているキャプチャーボードの名称でOKですが、僕の場合は「LGP Stream Engine」の方を選択する必要があったのでそちらにしています。
これで画面にゲーム映像が映っていれば無事OKです。
配信をするための設定などは、詳しく解説している記事があるのでそちらを参考にどうぞ。
»参考:【これでOK】OBSで配信と録画を同時にする方法:やっておくべき設定【注意点あり】
なんか遅延してる気がするんだけど・・・
実際に映像を見てみると、キャプチャーソフトでは遅延した映像が反映されています。これってUSBの処理上、キャプチャーボードを使うと避けられない現象なんですね。
スマホゲームだとスマホ画面を見てプレイすればいいので問題ないですが、ゲーム機とかだとキャプチャー画面では遅延でまともにプレイができません。
なので、基本は「接続③」でつないだモニターを見てプレイをするようにしましょう。
キャプチャーボードには「パススルー機能」という遅延回避する機能がありまして、これが遅延なしの映像をHDMIを通してモニターに届けてくれています。
この機能がないものを購入するとプレイは無理なので、キャプチャーボードはしっかり選ぶようにしましょう。
»参考:【2021年】おすすめのキャプチャーボード8選【選び方のポイントも解説】
まとめ:キャプチャーボードの使い方は思ったより簡単です
今回は詳しく解説したので難しく感じたかもですが、キャプチャーボードの使い方って思ったより簡単です。
端的にいえば、配線を接続して映像を映し出すだけですからね。
しかも、インストールとか設定は1度やってしまえば、そのままずっと使えます。
文章で確認するよりもずっと簡単なものなので、この記事を参考に気軽にチャレンジしてみてください。
というわけで、今回の内容は以上となります。